2009年1月31日土曜日

関西方面は財政大変?

最近のニュースから
 
 滋賀県栗東市、毎日新聞より
 「栗東の新幹線新駅中止:県が財政支援へ 市、財政再生団体回避見通し
  栗東市に計画されていた東海道新幹線新駅の設置中止の影響で市土地開発公社の資金調達が困難になり、市の財政再生団体入りが危ぶまれている問題で、国松正一市長は29日、県から財政支援を受けることで、同団体への転落が回避される見通しを示した。」
 いわばはしごを外されたようなもので気の毒。

 大阪府守口市 朝日新聞より
 「財政難に苦しむ大阪府守口市が、歳入増を図るために京阪守口市駅前の市民体育館など4施設に設定した命名権は、名乗り出る企業のないまま30日の締め切りを迎えた。(中略) 08年度決算で改善できなければ、早期健全化団体になり、外部監査を受けることになる。」

 大都市部でも財政再建団体とか早期健全団体直前とかなり厳しい状況。両方とも関西というのは偶然でしょうか。
 確かに守口市の財政状況は厳しそうですね。ちらっと見ただけですが、(日野市と比べ)人口当たりの歳出・民生費が多いのと個人の住民税が低い。法人税は遜色ないが、景気が悪化すると一気に悪い方向に行ってしまいそうというのがあります。

武蔵野市の財政状況

武蔵野市の財政状況のページです。
http://www.city.musashino.lg.jp/cms/guide/00/00/06/00000630.html

 タイトルは「武蔵野市の年次財務報告書」 堅い・・・。
 内容は独自方式(!)に基づき作成した財務諸表(バランスシート、行政コスト計算書、キャッシュフロー計算書など)による分析。
 企業会計と違って市町村の会計は現金主義で資産の状況などがわからないということから総務省などが財務諸表の作成を促しているが、武蔵野市は10年前から作っているらしい。
 内容は先進的で興味深いが、一般市民が理解するのはちょっとハードルが高そう。

一般向けには平成20年度予算概要
http://www.city.musashino.lg.jp/cms/guide/00/00/72/00007266.html
 
 中盤22ページ以降は特徴ある事業として、事業の内容をビジュアルに説明。のりとしてはニセコ町の予算説明に近いかもしれない。(ファイルが細切れでない分みやすいが。)
 そういえば、武蔵野市って税源移譲されると税収が下がるんですね!
  そういうところは他には都心の区ぐらいしかないのでは?
 いかに高額所得者が多いかということでしょう。

2009年1月30日金曜日

町田&稲城

町田市の財政白書です。
  http://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/gyouzaisei/cost/index.html

普通会計を中心にまとめています。企画部財政課が発表主体になっているためか、全体的に淡々と各項目を説明している感じ。平成18年度決算対応が最新。
市民向けにはまちだの市税のつかいみち
 http://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/gyouzaisei/cost/tsukaimichi/index.html
があり、こちらは使い道を中心にわかりやすく説明しています。

稲城市の財政白書はこちら
 http://www.city.inagi.tokyo.jp/shisei/zaisei/zaisei_hakusho/index.html
平成18年度決算対応が20年6月に出ているのが最新。
 こちらも各項目の傾向を淡々と分析している感じ。(各指標はここ10年の推移を見ている)
 多摩ニュータウン学校買取費 が今後負担になるというのがこの市の特徴ですね。
 

2009年1月29日木曜日

京都市が大変?

1/28 日経関西版より
「京都市が今後10年以内に民間企業の倒産に当たる財政再生団体へ転落する危機に陥っていることが27日、分かった。慢性的な赤字が続く市営地下鉄の財政負担が足を引っ張る。市は有識者会議を設けて善後策を協議するが、抜本的な改革が待ったなしの情勢だ。 市が同日発表した今後3年間の財政運営指針「京都未来まちづくりプラン」に盛り込んだ。「地下鉄の(資金不足額である)不良債務によって、10年後には、京都市全体が、連結実質赤字比率(財政再生基準30%)で財政再生団体に転落する事態を迎える」と指摘している。」 以上引用。

京都未来まちづくりプラン のページ
 http://www.city.kyoto.lg.jp/somu/page/0000056527.html

ちなみに 総務省が夕張市の財政破綻をきっかけに作った健全化判断の指標によるとまだ
 早期健全化の基準には達していないようです。
 http://www.city.kyoto.jp/rizai/shukei/yosan/kenzenkahousihyou.pdf

 今現在 基準以下だから安心していてはいけないということなのでしょうか?
 となると、市民としてはどこで判断したらよいかますます難しいところです。

2009年1月28日水曜日

藤沢市借金時計

1月27日神奈川新聞より
「藤沢市は、市の財政状況を分かりやすく示すために、市のホームページの財政課のページで、市債の借入残高を時間単位などで示す「借金時計」の公開を始めた。 表示しているのは、一般会計と、一般、特別、企業の各会計を合わせた全会計の借入残高。市民一人、一世帯当たりの借入残高もそれぞれ示している。一秒間から一カ月の単位での時間経過による増減も掲載した。」
 http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/zaisei/page100095.shtml

 金利がついて増えていっているかと思いきや、減っていっている!

 借金時計でGoogle検索すると、いろいろ出てきますね。 代表的なのがこれ
   http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock.htm
 みてるとちょっと気が遠くなります。
 
 以前は財務省も作っていたようでしたが、負荷がかかるということでやめています。

 それから全国都道府県の借金時計
  http://www.geocities.jp/mkqdj167/map.htm

 東京都など減っていっているところもあります。

 市町村では、川崎市、高知市、塩尻市、和光市あたりが出しています。

2009年1月27日火曜日

多摩市行財政診断白書

多摩市は多摩ニュータウンを抱えるため特徴的な問題を抱えています。
ひとつはニュータウンの整備にあわせ多くの公共施設を一時に整備したこと。
そしてニュータウンへ一時に入居したため年齢層が偏っていること。
このため、急速な高齢化と公共施設の老朽化が財政運営上の課題となっています。

多摩市では平成15年に行財政診断白書
 http://www.city.tama.lg.jp/plan/943/1669/index.html
平成16年に行財政再構築プラン
 http://www.city.tama.lg.jp/plan/943/saikouchiku/index.html
 を発表しています。
 内容的にかなり細かいところまでつっこんでおり、改革への意気込みを感じますが時期的に古くなっているのが少し残念。

ちなみに平成19年には施設白書を発行。
http://www.city.tama.lg.jp/plan/943/003857.html
これは市内の公共施設(箱物)を診断したもの。
 公共施設の老朽化の問題は他の市でも今後問題になってくるので、多摩市の取り組みは参考になるのでは。

2009年1月26日月曜日

総務省シンポジウム

ちょっと古いですが、平成19年に総務省のシンポジウムで日野市の取り組みが紹介されました。

http://www.soumu.go.jp/iken/shinpoji_07/index.html

地方行革をともに考えるシンポジウムIN青森 の事例発表1
「市民が市民のためにわかりやすく作った日野市財政白書」
日野市の財政白書ができた経緯などが紹介されています。
http://www.soumu.go.jp/iken/shinpoji_07/pdf/sympo_aomori_3.pdf

2009年1月25日日曜日

立川行財政白書

立川市は行財政白書の概要版を公開しています。
全体のは公開されていないのかな?
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/service/detail.jsp?id=2575

 平成18年度決算に基づく2008年版 20年3月公開が最新です。
 中学校の補助資料としても活用できるように、国や都との比較や中学生の生まれた平成5年との比較又はそこからの推移などを載せています。また表やグラフなども堅く見えないように工夫してあります。

2009年1月24日土曜日

財政事始 ~ 相模原市

相模原市の作成した財政を市民に説明するためのパンフレット
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/seisaku/zaisei/002351.html

 蘭学事始にかけて、初めての人にもわかりやすく書かれています。
 特に財政の基本的な考え方は、あまり財政になじみがない人が最初に読むとよいかも。
 書き手の立場からすると7ページに家計への例え方が面白いと思いました。

2009年1月23日金曜日

八王子市の財政白書

平成20年で9回目になる八王子市の財政白書。
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/seisaku/gyozaisei/hakusho/index.html
平成20年度版は、12月に発表と迅速かつタイムリーです。
ボリュームがあって初心者にとっては難しそうに見えるけれども、財政に基本的なところについてはよく説明してあるので、地方財政について勉強しようとする人にとってはちょうどよいかも。
特にどうして財政が苦しくなったのかということについて、これまでの経緯を含めて説明していますが、これは特に新しく開発されたところの多い市にとっては共通項が多いので参考になると思います。
 その他詳しく紹介・分析している部分としては
 ・人件費の削減について
 ・滞納の状況
 ・地方交付税の問題
があります。過去には、受益者負担の分析(施設について費用のうちどれぐらいを利用者が負担しているか)もあり、なかなか充実していると思います。
 なお、普通に財政白書で検索すると上位に総務省などが来る中で地方自治体としてはかなり上位に入っています。

日野市財政白書

都市財政についてのブログをはじめました。
2001年から日野市健全財政を考える会で活動。これまで3回市とコラボレーションして財政白書を発行しています。


http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/6,0,157,1632,html


2009年1月現在 「市民 財政白書」でGoogle検索・Yahoo検索をかけるとトップに出ます。
他の財政白書なども参考にしながら、今後とも継続予定。
徐々に他の市のも紹介します。


製作メンバーの一員として読みどころは
平成15年度決算版 http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/6,33118,157,1632,html は
ずばり第1章(総論) 財政の役割、悪化の原因などについてわかりやすく説明したつもりです。


平成18年度版 http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/6,33060,157,1632,html は
第2編-第1章にちりばめられている (もっと知りたい日野の財政) P20~、P34~、P38~ です。
対談方式(?)で財政について説明しています。


そして平成20年度版は・・・・・・、データが最新ということですかね(^^);。
今後市民の関心の高いと思われる項目を各論として、目玉となるよう加えていく予定です。

このページについて

日野市財政を考える会のメンバーです。

自分の住むまちの財政をまとめるときに参考になる他の市の白書へのリンク、参考になる資料、気になるニュースなどをアップします。主に首都圏の市へのリンクとなると思います。
これから財政白書を作ろうという方のお役に立てれば幸いです。