2010年3月14日日曜日

財政白書の未来の今 7

昨年連載した財政白書の未来。その1年後の今を検証します。
前回のつづきです。

ちなみに、連載の第7回はこちら。目次はこちら。まとめてみたい方はこちら(一番上のPDFをダウンロード)。
青文字が1年前の記述又はそのサマリー、 黒文字が現状のコメントです。


第七回 情報発信の未来 その2 ~白書の動画化~
 市民からの情報発信の今後の一つの形として、動画による情報発信がされる可能性があります。
 動画のメリットとしては
 ①(少なくとも当面は)話題性がある
 ②(通常のIT環境さえあれば)ハードルが低い
 ③(映像の作り方によっては)訴求力が高い
 ④(ビデオを撮るだけならば)コストが低い
 ということがあげられます。

 動画を作成してみて思いましたが、1年前の私は動画をなめていた気がする。
 極端に言えば、カメラを用意して、その前で話をしさえすれば動画になると思っていた節がある。
 インタビューのように一発撮りができれば別ですが、シナリオを作って場面転換をしていこうと思えば相応のソフト(PCに無料でついてくることもあるようだ。)が必要になります。正直今回の日野市の動画版もメカニカルを担当いただいた方がいなければちょっと厳しかったかも。
 
 特に③の訴求力を活かし個別の施策に係わる提言をする際には、動画が大きなインパクトを与えられる可能性があります。
 上記のようなメリットがあるとはいえ、ニコニコ動画で200万以上(2009年2月現在)、YOUTUBEは4000万以上(2007年1月現在)の数の動画があり、ホームページ上の白書と同様埋もれてしまう可能性は高く、見てもらうためにはなんらかの戦略が必要となります。

 2010年3月にはニコニコ動画が380万以上、YOUTUBEの方はもうわかりません。

 動画化は市民側からは手軽でインパクトのあるPR手法として、行政側からは住民理解を求める手法として利用が進んでいくことが考えられます。

 行政側でいうと地元CATVで施策をアピールすることはありますが、議論があるようなことに対して、住民理解を求めるところにはあまり使われていないようにも。

 動画化に関しての注意点として
 ①見えやすい問題にばかり目がいくこと
  ・映像になりやすいことは取り上げられやすいものの、財政赤字とか粛々とがんばって数字をあげている状況には光が当たりにくいという欠点があります。財政分析の初期の段階ではわかりにくい、見えにくい財政を見やすくしよう。ということだったのですが、映像化によって見えにくいものをみることから離れていってしまう傾向にある。
 ②分析がおろそかになりがちなこと
 ・動画においては地道な分析よりも、自らの主張に重点を置いてしまいがち。ややもすると分析抜きに過激な物言いをする動画ばかりが注目を集めることになりかねず声高な主張と罵り合いの応酬になってしまう危険性も持っている。
 ことを指摘し、その動画を見る側、分析する側がその特徴を充分に心に入れた上で、もともとの財政白書・分析の主旨を忘れないように活動することが重要としています。

 現状はここまで来ていないところです。むしろわれわれがテレビに接する場合に注意すべきことといえるかもしれません。