まず元財務大臣塩川正十郎氏から挨拶。東洋大学の総長とのことで、かなりのご高齢なはずなのに、声に張りがあってすごいと思いました。
次に根本教授から成果報告。どっちかというと出席されていた文科省の人向けみたい。
さらにツイッターでもフォローしている蔵田氏からPPEAとサンデイスプリングスモデルについて、
PPEAとは民間提案で公共施設を作るというようなバージニア州の州法の話、サンデイスプリングはなんと市役所の業務の全てを包括して民間に委託しているという事例。
持ち時間が10分なので、そういう制度があることぐらいでしたが、時間があればもっと深く話を伺いたいところでした。
ちなみにサンデイスプリングスはアトランタ市の北側に新しくできた市とのこと。
新規の市だからできたという面も大きいでしょう。
もう一つ、アメリカの基礎自治体と日本の基礎自治体の大きな違いと思うのが、日本の基礎自治体が「森羅万象所管主義」(無名戦士たちの行政改革 関西学院大学出版会より引用)であること。
アメリカの基礎自治体の役割は原則として憲章などで定められ、新しい行政需要がでたときは新しい公共団体を立ち上げるのに比べ、日本の行政は市民生活の全てを所管している(法律はないが実質的にそうであることを期待され、それにこたえようとしている。)という特徴があります。
包括的に委託できたということにはこういう背景もありそうです。
その後事例報告1件、10分で50分。発表者も非常にリズムがよく、プレゼンテーションの面でも鍛えられていると感じました。
紫波町のオガールの話はとても心に残りました。
本気で民間企業を参画させるにはどうするか!という話や、
市民への説明に関して「むつかしことは簡単に。簡単なことは面白く。面白いことは深く。」説明する。
というところは財政白書づくりの参考にもなります。
このブログでも何回か紹介している民間による水事業が行われているそうです。
その事業を請け負った民間企業は海外へ売り込みを図っているとか。こういう動きがどんどん出てくると地域も企業も活性化すると思います。
それから兵庫県の加西市。
市長のリーダーシップで苦しい財政状況の中、民間事業者の力を積極的に活用しようとしています。
かなりドラスティックなことをいっており、①保育園、幼稚園の民営化、②公立学校の私立化(これは驚いた)などなどを考えているようで、今後の動きにも注目です。
ちょっと長くなったので、続きは明日以降。