2009年12月1日火曜日

財政白書各論を作る はじめるにあたり

前回の続きです。

 各論での切り口はいろいろあります。例えば行政サービスを一つテーマとしてあげると、もちろん財政(お金の裏づけ)も重要なファクターですが、そのお金でどれぐらいのサービスが行われているかというリアルの統計情報、関係する制度、人的な問題などいろいろな要素が絡んできます。
 また現在の自分の市の状況を知るには過去や他の市町村の状況も知りたいところです。
 こうして広げると正直きりがなく、一つの行政サービスを取り上げるとそれだけで本ができるほどです。
 ということで、この各論編では、財政をメインの切り口に比較的手に入りやすい、統計情報や制度の情報を組み合わせていきます。情報の入手については普通の市民が比較的容易にアクセスできる情報をメインとし、その情報の見つけ方も書いていきます。

行政サービスが向かうところに自分があります。そのサービスを自分が受けている場合は財政情報、統計情報の分析から得られる情報と自分が実際にサービスを受けている、あるいは話を聞いている実態とのギャップを感じるかもしれません。
 おそらくそのギャップを感じることが、市民感覚の分析を行ううえでとても大事なのだろうと思います。
 一方で、自分が見ている(感じられる)ものはどうしても限られてくることも認識する必要があることも事実です。
 自分の見ている範囲を広げ、あるいは角度を変えて(裏から?)見るために財政情報や統計情報、仕組みの情報が役に立ちます。おそらくそれがリテラシーを構成する重要な要素なのではないかと思うのです。
 もちろん行政のサービスの全てを知るという意味ではなくて、自分の見える部分というのは限界があることを知り、他人の話を鵜呑みにせず、広い視点を持つための情報が大体どこら辺にあるかわかり、イザというときに調べることができること。
 そういう意識を持つ市民の助けにこのブログが少しでも役立つことを願っています。