2010年4月3日土曜日

予算案を読む4 特別会計

今回は特別会計です。順不同で。
1.下水道事業
 ・建設費が2.1億円減少。 それに伴い、国庫補助金も2.1億円減少。
  どちらが原因でどちらが結果かは不明です。
 ・金利が低いものに借り換えをした影響か、元金を6千万円多く返せています。
2.介護保険
 ・前年とほとんど変化なし。
3.区画整理事業
 ・全体で-4.7億円。
  歳出面では豊田南が-2.4億円、西平山が-2.5億円。
   国庫補助が多く入っている関係で国庫支出金が-3.7億円となっています。
  増えているのは万願寺第二が+0.8億円、それに伴い、都の支出金が+1.0億円となっています。
4.後期高齢者
 ・歳出が3.7億円増。そのうち保険料で1.8億円、一般会計で1.6億円負担。
5.国民健康保険
 ・歳出は4.7億円減。そのうち医療給付費+2.2億円、後期高齢者負担金-1億円、共同事業負担金-5.7億円。
 ・歳入は 共同事業からの交付金が-6億円、前期高齢者負担金が-2億円。国庫補助金が+2.5億円。一般会計負担金が0.5億円増。
 ・共同事業に関するところ以外は、トータルではほぼ変わりなし。

 ところで共同事業って何? ということでGoogleで調べてみた。
 国民健康保険は各市町村ごとに運営しているので、巨額の支払があると運営が大変になる可能性があるということで、各国民健康保険を運営する事業者が資金を拠出をして、負担の平準化を図るもの。
 国民健康保険連合会が運営しているようです。(国民健康保険がらみの制度概要はこちら。)
 1件あたり30万円を超えるものを取り扱うのが、保険財政協働安定事業。
 1件あたり80万円を超えるものを取り扱うのが、高額医療費共同事業。
  後者は国から補助が出ています。

 平成21年度は、歳入側で保険財政~の方が14.5億円、高額~の方が3.2億円
  歳出側で保険財政~の方が16.1億円、高額~の方が3.5億円。
 平成22年度は、歳入側で保険財政~の方が9.8億円、高額~の方が1.9億円
  歳出側で保険財政~の方が11.1億円、高額~の方が2.8億円。
 基本的に拠出する金額の方が多くなっています。理由は不明ですが、一人当たりの高額医療費が全国平均より少ないから?

 また、ここ2年ぐらいは歳入歳出とも減少していますが、理由は不明です。
  
 とりあえず、予算書から読めることはここぐらいまで。
 ということで予算案を読むは終了です。

予算書案を読む3

時間があきましたが、前回の続きです。
 今日は一番変動の大きい民生費の前年度との比較。
 そういえば予算案が予算になったようです。
 たぶん予算案と一緒なので、数字は改めて確認はしません。

 民生費が24億円増えていましたが、
 その内訳は社会福祉費が+2億円、児童福祉費が+20億円、生活保護費が+1億円。
 合計が合わないのは四捨五入の関係なのでご容赦。
 マクロ的に見れば、ほぼこども手当て分が増えたといえます。(+17億円)
 財源は一般財源は1億円強の増加。東京都からの支出金が3億円、国からの支出金が19億円ぐらい増えています。
 一般財源の負担はあまり増えていませんが、トータルで見れば国民の負担ということを忘れてはいけません。


 その他、大きく変動した項目は以下。
  社会福祉総務費の人件費 +6千万円(12%増)。セーフティネットコールセンター6千万円減。
  障害者自立支援給付+2億円。高齢者健康増進事業2千万円減(理美容券廃止)。
  後期高齢医療繰出金 +1.6億円。児童運営費(民間保育園)+1.6億円。
  児童館+7千万円。