2009年2月16日月曜日

東大和市 市民財政白書

2月15日 読売新聞多摩版から
「市民版財政白書 東大和でも出版。歴史や産業も盛る」

「 東大和市の市民有志が、同市の財政状況についてまとめた白書「まちの財政を解りたい」を出版した。街の歴史や産業についても触れられており、関係者は「財政を通じて、自分たちの街に興味を持ってもらえれば」と話している。
 出版したのは「東大和まちの財政をまなぶ会」。「東大和ってどんなところ?」「市財政の全体像」など4部に分け、同市の財政状況について他市と比較しながら解説している。同様の白書作りは多摩地区で盛んだが、江戸末期から現在までの歴史に触れたのが特徴。表やグラフも多用し、難しい財政用語については巻末に解説を付けた。
 市財政の悪化を耳にした市民約10人が2000年、「市の財政を考える市民の会」を組織し、定期的に学習会を開いてきた。昨年3月には同会メンバーが、同市内で開かれた地方自治の勉強会「三多摩自治体学校」(多摩住民自治研究所主催)で発表。これを契機に、白書の出版を目指す「まなぶ会」を新たに結成した。
 白書によると、同市は基金残高が底をつき、厳しい財政状況に陥っているという。また、人口1人あたりの教育費は多摩地区26市中23位(06年度)、人口1人あたりの中学校費は同最下位(06年度)と、低迷している。まなぶ会世話人代表の尾松伸正さん(67)は「子どもは将来の希望。こんな状態で良いのかと疑問に感じる」と危機感を募らせている。」

 2000年から活動なので、日野市財政を考える会と同じぐらいに始まった感じですね。
 いろいろと苦労されたと思います。入手されたい方は読売新聞のサイトをご覧ください。

 

北多摩シリーズ

南多摩の各市に続き、北多摩の財政白書を紹介してきましたが、以下はネット上で財政白書が取れないところ。

府中市 財政資料はこちら
 予算については施策体系を含め詳しく説明しているが、決算については必要最小限。
 2001年12月に財政白書を出しています。白書を出したのはかなり早い時期でしたが、現在ネットで見ることはできません。
 内容は財政危機の原因と危機打開の方策を記載しています。
 ちなみに財政危機の根本的な原因として ①減少する市税と拡大する経常的経費
 ②地方交付税制度 ③過去の収益事業(平和島競艇)により市民サービスが拡大をあげています。
 現在でも状況は同じかも。

調布市 白書はネット上にはなし。財政資料はこちら
ただし18年8月には調布版財政白書ともとれる”市財政の現状と今後の課題”と題した冊子も作成し、配布している。
ちなみに、まちづくりデータブックは秀逸、180ページもあるのに容量はコンパクト。

小金井市 財政資料はこちら
2004年1月に 「小平市財政白書-いまと明日の小平のために-」が財政課から発行されていますが、残念ながらネットでは見れません。
ちなみに2006年12月議会で”財政白書を作らないのか”という質問に対し、
「財政白書の発行は、今後、市のホームページ上で決算公表の部分を充実させることで対応する」
とのことでしたが、あまり充実していないと思います。

東大和市 財政資料はこちら
 最近、「東大和まちの財政をまなぶ会」が「まちの財政を解りたい」を出版との報道。
 これについては別途紹介します。

清瀬市 財政資料はこちら

東久留米市 財政情報はこちら
 平成12年に財政白書を作っているようですが、ネットでは取れません。
 平成15~16年ごろ市の広報にシリーズで「東久留米市財政危機宣言~破たん回避のために」を掲載、ファイルがばらばらで見づらいですが。興味のあるかたはこちら。
 http://www.city.higashikurume.lg.jp/kensaku/tomorrow/asu/gyozaiseimenu.htm

 なお市議で作ろうという動きもあるようです。
 http://kajii-takuta.blog.ocn.ne.jp/blog/2008/09/post_6681.html

武蔵村山市 財政情報は こちら

これで北多摩シリーズ終了。
 ちょっと間をおいて西多摩の財政白書へのリンクを作っていきたいと思います。