2010年4月17日土曜日

動画版コメンタリー 民生費

日野市財政白書平成21年度版の解説。
今日解説する動画は「お金の使
い道」(動画へのリンクは
こちら)。
 動画中のスライドはこちら(PDFです。)

動画の台詞を色文字で示し、解説を黒文字で書いています。

「最も多い民生費は福祉のための費用とのことでしたが、その中身について詳しく教えてください。」
「日野市では民生費を子どものための児童福祉費、生活保護のための生活保護費、それからそれ以外の社会福祉費の3つに分けています。
高齢者の福祉や障害者の福祉は社会福祉費に含まれています。」

民生費の下の階層の分類である「項」は日野市では社会福祉費、児童福祉費、生活保護費の3つに分かれています。

市によっては社会福祉費の中の高齢者福祉費を分けていたり、市民活動支援費を分けていたりする場合もあるようです。

どうしてわざわざこういうことをいうかというと、社会福祉費というのは異常に範囲が広いから。そのために最初のシナリオでは「地区センターのようなものも民生費に含まれています。」というフレーズもあったのですが、省略することとしました。

ちなみに社会福祉費の下の分類である「目」としては以下のものがあります。

1社会福祉総務費

2障害者福祉費

3老人福祉費

4老人福祉施設費

5国民年金事務費

6コミュニティ費

7生活・保健センター費

8東部会館費

9消費生活向上推進費

10余暇活動推進費

11国民健康保険事業費

12定額給付金費

と実に多様多岐にわたっています。
スライドでは
高齢者の福祉は3と4の合計。
障害者の福祉は2の金額を表示しています。

実は社会福祉総務費の中に社会福祉費関係の人件費があり、この金額を配分しないと高齢者向けや障害者向けの費用の総額はでないことに留意することが必要です。

「高齢者の福祉としては主にどのようなものに使われていますか。」

「最も多いのは介護保険特別会計への繰出金12.4億円、二番目は後期高齢者医療保険への繰出金10.6億円です。この2つで高齢者福祉費の2/3以上を占めています。」

老人福祉費関係の事業にはいろいろあります。
決算書の備考の欄には主要な事業が記載されていますが、老人福祉費で少なく見ても30多く数えると40事業あります。

老人福祉施設費では13の事業が計上されていますが、その全てはここでは紹介し切れません。

事業の数は非常に多いのですが、実際にはその2/3が特別会計への繰り出し。

それ以外の1億円以上の事業は高齢者ケア事業経費の1.7億円、多摩川苑福祉ゾーン1億円、在宅介護支援センター9箇所分1.1億円、浅川苑整備経費1.5億円ぐらい。

あとはいろいろと細かい事業に使われているという状況です。

「繰出金とはどういうものですか。」

「特別会計に一般会計から支払うお金のことです。」

 繰出金については、また説明し始めるとそれなりの時間が必要になってしまうので、動画では軽く説明するにとどめました。

※なお前日以前の部分を含めコメンタリーは、このページにまとめておいてあります。

動画版コメンタリー 歳出の概要説明

日野市財政白書平成21年度版の解説です。
今日解説する動画は「お金の使い道」(動画へのリンクは
こちら)。
 動画の台詞を色文字で示し、解説を黒文字で書いています。
 
「日野市が一年間にどれぐらいのお金を使っているかご存知ですか。」
「いろいろと仕事をしているので、相当な金額だとは思いますけれど。」

「市のお財布には、通常市の財政といわれている一般会計、それから一般会計以外の特別会計があります。それぞれ、どれぐらいのお金を使っているかをしめしたのが、こちらになります。」

「平成20年度には、一般会計で約522億円、8つある特別会計の合計で約422億円がそれぞれ使われています。」
「市民一人当たりにするとどれぐらいになりますか。」
「はい、一般会計で299千円、特別会計で242千円、合計すると一人当たり約54万円になります。」

まずは財政規模の説明です。
いきなり一般会計と特別会計という専門用語が出てきてしまうのですが、ここで一般会計と特別会計の細かい説明にはまると先に進めないので、軽い説明にとどめました。
まずは一人あたりどれぐらいの行政サービスが支出されているかということをここでは示しました。

「具体的にどのようなものにお金が使われているか、詳しく教えていただけますか。」

「はい、まずは一般会計の方から説明します。こちらをご覧ください。
 こちらは市が使っているお金を目的別に分類したもので、目的別歳出と呼ばれています。
 最も多いのが福祉関係の民生費です。全体の1/3以上を占め、202億円が使われています。
 二番目が小中学校などの教育費、
 三番目が市役所全般にかかわる総務費。
 それから道路などの土木費、ごみ処理などの衛生費、借金の返済である公債費と続きます。」

 ちなみに、グラフはエクセルで作成し、パワーポイントに貼り付けています。
 教育費などのグラフの要素はパワーポイント上でテキストボックスを貼り付けています。

 
 市が何にお金を使っているかをどう説明するか。市民の方にとっては身近にあるもので具体的にイメージできるものがよいかと思い、性質別ではなく目的別を軸として説明することとしました。
 
 目的別に分類するとまず第一段階で議会費、総務費、民生費以下13項目の款に分けられ、それぞれの款はさらに一段階細かい項に分けられます。
 これが合計33項目、それをさらに細かくしたものとして目があります。ここまで来ると数える気にならないぐらいあります。
 その目の下にそれぞれの事業なり、支出項目がついています。

 さて、第一段階の「款」では議会費は内容がわかるけれども、それ以外はもう少し細かくみないと内容がわからない。それどころか、中には総務費→総務管理費→一般管理費と目の項目まで細かく見ても何に使われているのかイメージができないものもあります。
 
 今回の白書では、まずは「款」にわけ、主な「款」につき細かく見ることにしました。原則として「款」の下の「項」を説明し、適宜細かく説明することとします。
 
※なお前日以前の部分を含めコメンタリーは、このページにまとめておいてあります。