日野市財政白書平成21年度版の解説。
今日解説する動画は「お金の使い道」(動画へのリンクはこちら)。 動画中のスライドはこちら(PDFです。)
動画の台詞を色文字で示し、解説を黒文字で書いています。
「最も多い民生費は福祉のための費用とのことでしたが、その中身について詳しく教えてください。」
「日野市では民生費を子どものための児童福祉費、生活保護のための生活保護費、それからそれ以外の社会福祉費の3つに分けています。
高齢者の福祉や障害者の福祉は社会福祉費に含まれています。」
民生費の下の階層の分類である「項」は日野市では社会福祉費、児童福祉費、生活保護費の3つに分かれています。
市によっては社会福祉費の中の高齢者福祉費を分けていたり、市民活動支援費を分けていたりする場合もあるようです。
どうしてわざわざこういうことをいうかというと、社会福祉費というのは異常に範囲が広いから。そのために最初のシナリオでは「地区センターのようなものも民生費に含まれています。」というフレーズもあったのですが、省略することとしました。
ちなみに社会福祉費の下の分類である「目」としては以下のものがあります。
1社会福祉総務費
2障害者福祉費
3老人福祉費
4老人福祉施設費
5国民年金事務費
6コミュニティ費
7生活・保健センター費
8東部会館費
9消費生活向上推進費
10余暇活動推進費
11国民健康保険事業費
12定額給付金費
と実に多様多岐にわたっています。
スライドでは
高齢者の福祉は3と4の合計。
障害者の福祉は2の金額を表示しています。
実は社会福祉総務費の中に社会福祉費関係の人件費があり、この金額を配分しないと高齢者向けや障害者向けの費用の総額はでないことに留意することが必要です。
「高齢者の福祉としては主にどのようなものに使われていますか。」
「最も多いのは介護保険特別会計への繰出金12.4億円、二番目は後期高齢者医療保険への繰出金10.6億円です。この2つで高齢者福祉費の2/3以上を占めています。」
老人福祉費関係の事業にはいろいろあります。
決算書の備考の欄には主要な事業が記載されていますが、老人福祉費で少なく見ても30多く数えると40事業あります。
老人福祉施設費では13の事業が計上されていますが、その全てはここでは紹介し切れません。
事業の数は非常に多いのですが、実際にはその2/3が特別会計への繰り出し。
それ以外の1億円以上の事業は高齢者ケア事業経費の1.7億円、多摩川苑福祉ゾーン1億円、在宅介護支援センター9箇所分1.1億円、浅川苑整備経費1.5億円ぐらい。
あとはいろいろと細かい事業に使われているという状況です。
「繰出金とはどういうものですか。」
「特別会計に一般会計から支払うお金のことです。」
繰出金については、また説明し始めるとそれなりの時間が必要になってしまうので、動画では軽く説明するにとどめました。
※なお前日以前の部分を含めコメンタリーは、このページにまとめておいてあります。