2009年9月4日金曜日

御所市 早期健全化団体に

毎日jp 9/3 地方版より
奈良県の御所市(ごせし)が早期健全化団体に陥ることが確定したと発表があった。
実質赤字比率が基準の13.74%を上回り16.31%となった他、実質公債比率も上回ったため。
なんと赤字は38年連続とのことで、これまで何もなかった方が不思議かもしれない。実質赤字はこれまでの赤字もたまっているので、38年ぐらい前に大きな赤字を生じてしまった結果かもしれませんが。
 赤字の要因としては、税収の低迷や地方交付税の減少、土地開発公社に対する損失補てんなどとありますが、最初の2点は全国どこの市も同じような問題を抱えているので、御所市独特の事情としては土地開発公社と思われます。

 御所市は昨年秋に財政非常事態宣言をしたばかり、当ブログの記事「財政非常事態宣言をした自治体」でも紹介されています。
 決算カードを見ると公債費の経常収支比率に占める割合が34.9%と非常に高い。地方債が普通会計で265億円、そのほかを合わせると377億円と人口3万人の市としてはかなり負債が大きくなっています。
 (一人当たり120万円以上、以前紹介した泉佐野は約140万円、日野市は55万円。)

市民財政白書を作る(動画版) わかりやすくグラフ

画像版のよいところは常にカラーであるということ。
紙の場合は配布される際にコストの問題もあり、白黒になる場合が多々あります。実は平成15年度決算版ではそこらへんをあまり考えていなくて、グラフの項目がどれがどれかモノクロだとわかりにくくなることがありました。
Excelに自動で色を割り振らせると、色が異常に濃かったり、明度の違いがなかったりして実は白黒にすると非常に見にくいという欠点があるようです。
その次のバージョンから、白黒印刷としてもどれがどの項目をあらわすかわかるよう工夫をしました。
具体的には、①凡例を別に示すのではなく、棒の中(棒グラフ)や線のすぐそば(折れ線グラフ)に記入するようにするとか。
②色だけではなくパターン(縦じまとか、格子縞とか)も変えるとか~ちなみに横縞は項目間の境界と紛らわしくなる場合あり。
③明度の高い線やパターンを使わない。白黒にするとほぼ無色になるため。

グラフ作成の際に気をつけたのが折れ線グラフは0メモリが入るようにしたこと。
 Excelに任せると、3億と3億1千万の間で変動しているものも、3億と10億の間で変動しているものも同じような形に見えてしまう(例えば前者の場合、グラフの左下の点が3億円になってしまう。)ため。行政が作っているグラフでもまま見られる現象です。

あと苦労したのは、エクセルファイルをワードファイルに貼り付けること。Vistaでは解決されているのかも知れませんが、エクセル上にテキストボックスを貼ると、ワードにコピーしたときとんでもない大きさになるとか、PDFに置き換えるとメモリの文字がずれるとか、ワード上でテキストボックスが思ったところに貼れないとか、いろいろ。
 最新版ではプリントスクリーンという原始的な技を使った気がします。本当はもう少し気が利いたことをできればよいのですが。