日野市財政白書平成21年度版の解説。
「国や都も行政サービスを行っていますが、その中で市の役割はどうなっていますか。」
「基本的には、市が私たちの生活に身近な仕事を、都は広域的な仕事を、国は全国的な仕事や国際的な仕事をするということになっています。」
「もう少し詳しくお話いただけますか。」
「例えば都がおこなう広域的な仕事としては警察や運転免許、国が行う全国的な仕事としては、外交や防衛、年金があります。このように、分担がはっきりしているものもありますが、同じような仕事を国と都と市が行っているものも多くあります。」
「例えば道路の場合は、市道は市が、都道は都が、高速道路や国道は国が担当します。」
「小中学校の場合は、国が教育内容を決め、都が先生の給与を支払います。そして市は学校の建物を建てたり、管理をしたりします。」
「複雑ですね。」
「確かにそうですね。このように複雑になっていることについては、国と都と市が同じようなことをやっているため、無駄が生じている。とか誰に責任があるかわからなくなってしまう。という問題などがあるといわれています。」
ここは当初地方分権の話題を載せようと思っていました。当初のシナリオは
「私たちに最も身近な仕事は市の役割とされていますが、実際には仕事の基準は国がかなりの部分を定めているケースが多く、悪く言えば市は国や都の下請けとなっている部分が少なからずあります。
また、国の基準が一律に定められているため、それぞれの市の実情に合わないものが作られたり、同じようなことを同じようなところで国と県と市がやっているため、
無駄が生じたり、誰に責任があるかわからなくなったりするという問題が指摘されています。このような問題を解決するため、地方分権改革会議にて議論が行われ、制度の見直しを図っているところです。」
という感じだったのですが、別に内容に問題があったからとかそういうことではなく、全体的な流れやバランス、作っているうちに地方分権改革推進委員会は終了してしまったこと。などから最終的には短縮する形になりました。
※なお前日以前の部分を含めコメンタリーは、このページにまとめておいてあります。