2010年3月9日火曜日

気になる本 横浜改革中田市長1000日の闘い

相川俊英・横浜改革特別取材班著 2005年発行

 図書館から借りてきました。読んでる最中です。

 横浜での改革が、職員の創造性を引き出すことで進められた点を、カルロスゴーンが社内の英知を集めて改善策を成長戦略を打ち出したことになぞらえての次の一節。
「現代の救世主とはトップダウンですべてをなすものをいうのではなく、ましてや既存のものを壊し、新しいものを作り上げる人間を指すものでもない。今あるものに可能性を見出し、認識を共有しながら選択と集中の舵取りを行っていく者のことをいうのではないか。
救世主がやってくれば自分たちが何をしなくても変われる、英雄が一人で暗雲を消し去ってくれる時代はすでに過去のものとなったのである。」

一方で市長がメディアをうまく使いながら自分のメッセージを伝えようとしていることを紹介しつつ、市長の偶像化が進んでいることを紹介。
逆にカリスマ性がですぎて、頼りすぎになってしまう面があるのかも。

みんなこのままではいけないと思ってを求めている。

ただし自分以外。

オバマが大統領になれば、政権が変われば、自分は何もしなくても世の中よくなると思ってしまうことが多い。変われといわれたら被害者意識を持ってしまう。 というのではだめなのだ。 たぶん。

ある人が大鉈を振るえば全て解決みたいな映画みたいなことは、この複雑な世の中では起きない。結局一人ひとりが少しずつ変えていくしかないのだ。

中学校の再利用 階段の段差基準がネック

毎日新聞 2月11日 ちょっと古いですが、ツイッターでフォローしている方からの情報。

「小中学校の統廃合で「須賀川中学校」を「須賀川小学校」として再利用する計画を立てている大田原市は、階段の「けあげ」(段差)基準に頭を抱えている。建築基準法では小学校は「16センチ以下」、中学校は「18センチ以下」。今回のケースは小学校の基準を0・7センチから1・8センチ上回るわずかな差だ。基準を設けた60年前に比べ、児童の体格も向上しており、市は「安全性が損なわない範囲」と指摘。改修費節減を踏まえ、国に対し基準緩和措置を要望した。」

小学校に行かれた方は、やたらに窓が大きいと思った方もいるのでは。小学校は窓の面積が床面積の1/5以上でなければいけないと建築基準法にあるのです。60年前なので空調もなく、日光の殺菌作用に衛生環境の維持を頼っていたころの基準がそのままです。
もし、窓の基準が緩めば、冷暖房の省エネにもなり、天井を張ることでいろいろな改修が可能になるように思うのですが。