2009年11月14日土曜日

市税概要を発見

日野市市税概要を図書館で発見。
 以前 事務報告書には、個人と法人別の固定資産税が載っていたのですが、5年ぐらい前からなくなり、残念に思っていたのですが、市税概要には記載されていました。中央図書館の資料コーナーと市政図書館にあったのですが、いままで気がつきませんでした。

 参考までに固定資産税の個人と法人別の推移
        個人  法人(単位億円)
 昭和55  14.2  18.5
 昭和60  22.8  27.6
 平成02  30.1  39.3
 平成07  44.9  51.7
 平成12  51.6  54.2
 平成17  56.2  49.4
 平成19  57.6  48.7
 
 2002年に個人が法人を逆転したようです。
 逆転の理由は、①機械にかかる固定資産税が減ったこと(機械への投資が減った)、
  ②法人の土地からの資産税が2001から減り始めた(企業が土地を手放した?)
  ことが考えられます。

土地区画整理事業 事業計画を読む1

○事業計画とは
 前回区画整理事業の決算を単年度で見てもあまりわからないという話をしました。
 では、何を見ればわかるのか。 それは事業計画です。
 土地区画整理事業は「土地区画整理法」という法律に基づいて実施されます。
 土地区画整理法の第52条によると、市が区画整理事業をするときは事業計画を定め、都の認可を受ける必要があります。
 事業計画は、あるひとつの年だけではなく、事業の最初から終わりまでの全体のお金の流れと事業の内容をまとめたものです。
市が行う区画整理事業の事業計画は「市政図書室」で閲覧することができます。

○区画整理事業の事業規模
 市が施行する4つの事業計画を見てみます。それぞれの事業費の総額は
  豊田南:440億円(昭和61~平成30)
  万願寺第二:256億円(平成3~25)
  東町:167億円(平成4~26)
  西平山:408億円(平成4~23)
  となっています。
 どれも多額の費用と長い時間がかかることがわかります。(実際にはもっと時間がかかりそうです。)

○事業計画から事業の仕組をみる
 それぞれの区画整理事業でどのようなことに費用がかかっているかを示したのが下のグラフです。
 その構成比率は4つの区画整理事業でそれほど大きな差はありません。

「移転」のための費用がもっとも多く事業費の40~55%となっています。
 移転とは建物や立木や墓地を移転する費用。区画整理事業は敷地の整理にあわせて建物を少しずつ動かしていく(建替含む)ので、そのための費用がかなりかかります。

「築造」というのは、道路や公園を作るための費用、これが全体の15~20%。
「調査設計費」というのは、測量や調査、道路や宅地の設計(用地交渉などの費用が含まれるかは不明)で、これが約20%となっています。

 ○ここまでのまとめ
  区画整理事業は
   1道路や公園などの施設を計画的に配置することが可能
   2面的に道路を整備することで、地域として交通や災害時の安全を確保することが可能
   3宅地の利用価値が上がる
   4道路とともに下水道なども整備される
   5これらをその地域から立ち退くことなくできる
   というメリットがあります。(日野市HPから筆者まとめ)
  その一方で、現に人が住んでいる建物を動かすので少しずつ事業を進める必要があり、そのための時間と費用がかかるものなのです。 とりあえず今日はここまで。