市民病院は特別会計の仲間に入ることもありますが、お金の取り扱いは他の特別会計とずいぶん違います。
○その1:病院会計の予算と決算は他の特別会計と違う冊子になっている。
○その2:一般会計から特別会計に出るお金は「繰出金」だが、市民病院へのは「補助金」になる。
○その3:通常の特別会計は現金主義(減価償却はカウントしない。一方借金の返済が歳出になったり、預金を下ろすのが歳入になったりする。)、病院は発生主義に近い。
○その4:上記を反映してか、特別会計は「歳入」「歳出」としているところが「収入」「支出」となっている。
○その5:特別会計は「歳入歳出決算書」一本だが、病院会計は「収益的収入及び支出」「資本的収入及び支出」「損益計算書」「剰余金計算書」「貸借対照表」がある。
「収益的収入及び支出」≒「損益計算書」だが消費税の扱いが異なり微妙に数値が異なる。
企業会計とも微妙に違うので見方はちょっとわからないところもあります。
問題は他の特別会計と並べるとき。
例えば財政規模をあらわすときに、一方は減価償却が入ってもう一方は入っていないとか、基準が違うので単純に足し合わせることができないという問題があります。
とはいえ、少なくとも動画ではそこまで説明しきれないので、とりあえず「細かいところ」として捨象するしかないかなと思っています。