2009年8月28日金曜日

泉佐野市 財政健全化団体へ

毎日新聞 8/26
 泉佐野市が早期健全化団体になることが確実になったという記事。
 記事はこちら。(時間がたつとリンク切れになることがありますので注意)
 
 泉佐野市といえば関空の対岸の町。空港建設と同時に国と大阪府は周辺開発に乗り出し、市はりんくうタウンの下水道整備などをおこない、その資金として借金に頼っていた。
 しかい大阪空港は閉鎖にならず、固定資産税は100億と見込まれたものが70億に、航空機事故を想定して作った病院は赤字。
 という具合。記事では元市長へのインタビューをメインにしています。

 泉佐野市の財政を見てみると、人口約10万人に対し、地方税収は190億円、一人当たりの税収は18.7万円で、日野市より多い。固定資産税が107.5億と人口当たり固定資産税は日野市の1.6倍ぐらいあることがその要因。
 (比較の対象がいつも日野市ですまん。日野市民なのでこの比較が一番よくわかるのです。私は。)
財政力指数も0.97で決して低くはありません。

 特徴は借金が多いこと、一般会計で745.7億円、特別会計が596.6億円、3セクへの債務保証84億円あわせて約1400億円・・・・。一人当たり140万円。
 日野市は合計で約55万円、これでも多摩地域では多いほうなのだから、いかに泉佐野市の借金が多いか伺われます。
 そのため、公債費が非常に多く、経常収支比率として約26%を占める状況になっています。
おそらく借金払い以外の財政を圧迫しているものと思われます。

 なんと!平成20年度の決算カードがアップされています。
 http://www.city.izumisano.osaka.jp/section/gyouzai/zaisei/zaisei15/kessankankei.htm

 

市民財政白書をつくる(動画版) 特別会計

どこの市にもある特別会計が国民健康保険と介護保険、あと平成20年の3月までの老人保健と同4月以降の後期高齢者医療特別会計。
特に国民健康保険がややこしい!
 歳入:国民健康保険税、国庫支出金、都支出金、繰入金、繰越金 ここまではわかる。
  療養給付等交付金、前期高齢者交付金、共同事業交付金となるとわからない。
  決算書の説明を見てもやっぱりわからない。前の財政白書は「全国的な何かの組織からのお金」としていたのですが、、。
 歳出も総務費、保険給付費はわかるにしても
  後期高齢者支援金等、前期高齢者納付金、介護納付金、共同事業拠出金となると、
  いったいどこの誰に納付するのやら。(以前の白書では「全国的な組織ということにしている」)
 しかも、介護保険やら後期高齢者やら他のものともつながりがあるよう。
いろいろな制度の説明を見ても、それぞれの負担割合は書いてあっても決算書の歳出割合と一致しないし、断片的にわかっても全体像が見えないという気持ち悪さがあります。

作る方が理解できないのに、ましてや時間が限られた動画編の中でどう説明したものか・・・・・。
国立市の市民が白書の第二弾として特別会計版を作ったようですが、分析内容が気になるところです。