でも、政府の財布とすると、行政サービスあるいは公共サービスといった財政活動の動的なイメージが伝わらないのではと思った。
そしてもう一つは、「財政が苦しい」といったときに、本来は自分の生活に影響することなのに、どこか他に財布があって他人事のように聞こえてしまわないか。自らの問題として捉えにくいのではないかと思ったので、採用しませんでした。
結局採用したのは、「みんなから集めたお金をみんなのために使う仕組み」。「使うこと」としてもよかったのですが、そうすると行政サービスや公的サービスと、財政活動の区別がつかなくなるので「仕組み」としてみました。
ただし、こうすると「自治会もそうじゃないか」「忘年会もそうじゃないか」となってしまうという難点もあります。
でもそのような突っ込みはあえて受け入れることとしました。
財政というと非常に難しくて手の届かないところにある何かのように思いがちですが、基本はここにあるということを明らかにしたかったからです。
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