2009年3月6日金曜日

自治体財政も不況でピンチ 基金取り崩し、市債でしのぐ

2009年3月6日 読売新聞

 2月5日に 多摩地域の法人市民税が軒並み半分という記事をあげましたが、その続編のようなもの

「急速な景気低迷で、多摩地区の市町村の財政が悪化している。特に大手企業を抱える自治体の市税への影響は大きく、新年度予算案の編成では、基金の取り崩しや市債発行で何とか帳尻を合わせている状態だ。各財政担当者は「このまま景気悪化が続くと厳しい」と危機感を募らせている。」

として各市の状況を紹介

 立川市(法人市民税の割合が約10%と多摩地区で最も比率が高い):前年度比約17%(約9億8000万円)減
   → 「景気悪化が続くと、事業の縮小や先送りの検討も必要になるかもしれない」

 羽村市(大手自動車会社の工場などが集積。製造品出荷額は多摩地区で4番目)
   法人市民税は前年比45・2%(約6億7900万円)減。財政調整基金(いわゆる貯金)を9.5億円取り崩し
     → 「事業の見直しが必要。対象は全事業だ」

 青梅市(東芝やカシオ、住友金属鉱山といった大企業あり):前年比46・4%(約13億9000万円)の大幅減
  市債を前年約2・7倍の約39億7600万円を発行、貯金も約5億円を取り崩してしのぐ

 日野市(日野自動車本社を抱える):前年比46・8%減
   98年度以来の「財政非常事態」を宣言した。

   減少幅は日野市が一番大きいんですね.....

立川市行財政白書本編

以前立川市の行財政白書概要版 を紹介しました。
 「全体は公開されていないのかな?」ということだったのですが本編を見つけました。

 こちら
  http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/service/detail.jsp?id=2574

 平成18年度版(平成17年度決算)だそうです。
 結構なボリュームです。
  

 

福生市財政白書

本日は福生市の財政白書
 平成17年度の決算を元に平成19年2月に発表しています。
 http://www.city.fussa.tokyo.jp/aboutfussa/aboutfussa/finance/88vtda000000qjkd.html

 福生市といえば米軍基地、基地があると補助がいっぱいというイメージがあるのですが、もともと市税が少なく、そうでもないらしい。(ちなみに国有提供施設等所在市町村助成交付金として14億円ぐらい)
 白書の中で市の財政悪化の背景を書いているのですが、バブル前のプラザ合意から解き明かしており、今まで見た中では一番丁寧かも。 説明は若干硬堅いですが、ある程度知っている人には興味深い。
 また平成28年度までの財政計画を立てており、基金や地方債の推移も記されています。