2009年4月11日土曜日

おすすめ財政白書 その4

第4回は財政と関係の深い行政改革に関する用語などについて

○行政と市民の関係について
 ・行政が何を行うべきかということに関する基本的な考え方について
  東久留米市の市政構造改革の記事 : 行政の役割について丁寧に説明されています。

 ・受益者負担
  同じく東久留米市の市政構造改革の記事から。:多くの市の財政白書でも考え方が書かれていますが、おそらく一番丁寧な解説では。
  ちなみに下の公共施設の4象限の図は立川や多摩など多くの自治体で使われています。このブログでも紹介した「都市政府のマネジメント」でも紹介されています。原典は吉田民雄著の「都市行政の新しい設計」1995 のようです。

 ・財政錯覚
  財政錯覚そのものの説明としては白書ではありませんが、こちら
   以前紹介した「よくわかる自治体財政の仕組み」の著者の肥沼位昌さんのページです。
  日野市財政白書のH15年版 P8~9にかけて、財政錯覚という言葉は使っていませんが、わかりやすく説明しています。
  市の財政白書で財政錯覚を正面から取り上げている例はあまりないようです。上記の白書を作ったときも市民が反発するのではないかという心配があり、この表現についてはかなり議論になったくらいですから。

○最近話題の言葉
 ・指定管理者制度
  東久留米ばっかりになってますが、こちらの市政構造改革のページ。
  ウィキペディアの解説 ~ 問題点も指摘されており、単に導入して満足するのでも、民営化だからといって排除するのでもなく、よりよいガバナンスを実現するひとつの手法として磨きをかけることが重要と思います。