2009年11月22日日曜日

日野市関係 残念なニュース2点

日経新聞11月16日
「東京都日野市の市立病院副院長から市庁舎内の市民健康相談室に異動を命じられた男性が、「退職勧奨を拒否したためで受け入れられない」として市に取 り消しと500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、「あからさまな報復とは言えないが、病院からの排除が目的だった」として異動を取 り消した。賠償請求は棄却した。

 松田典浩裁判官は「副院長の処遇に窮した市が、受け入れ先とするためだけに形ばかりの相談室を新設した」と判断した。

 市の退職勧奨自体については「病院の多額の赤字を問題視して経営一新を図る目的があり、不当とは言えない」とした。

 市側は「男性に医療ミスや患者らの信頼を損なう言動もあった」と主張したが「ただちに副院長としての適格性を欠くとは言えない」と退けた。判決によると、男性は2001年に私立大の付属病院から日野市立病院の副院長に就任。06年4月に副院長職を解かれ、相談室勤務となった。市は「判決を見ておらずコメントできない」としている」

市立病院のHPはこちら

MSN 10月の記事

 「第二新卒者」らを対象とした文部科学省の就職支援事業を受託していた社団法人「学術・文化・産業ネットワーク多摩」(日野市)が、07年度事業 の一部を民間企業に再委託していたことが分かり、同省から09年度分の委託費約1600万円を取り消されていたことが分かった。同法人は22日の臨時総会 で、会長の永井和之・中央大学長ら3人が責任をとって辞任。
後任の会長には小川哲生・明星大学長が就任した。 問題の事業は「再チャレン ジのための学習支援システムの構築」。新卒後に就職したものの間もなく退職した大卒者らの再就職を支援するのが目的。 07年度から委託を受けていたが、今年5月、委託金の不正使用を指摘する投書があり、同省が調査。07年度の約3300万円のうち約100万円を都内の マーケティング会社に調査報告書作成名目で支出していたことが判明した。9月に09年度分(約1600万円)の委託取り消しを決定。禁止されている再委託 分の約100万円の返還も求めた。」

ネットワーク多摩とは、02年7月に発足した産学連携の団体。再チャレンジ事業を実施しているほか、多摩地区のご当地検定「多摩・武蔵野検定」(愛称タマケ ン)なども手掛けています。

土地区画整理事業 事業計画を読む2

9月末に多摩テックが閉園になりましたが、現在観覧車の解体が進められています。
もう外側はなくなり、芯の部分にちょこっと残るだけになっています。今しか見られない風景ですが、ちょっと寂しい感じです。

さて、区画整理事業計画の第2弾です。

○土地区画整理事業の財源

 前回土地区画整理事業は何にお金がかかるかという話でしたが、今回は財源は何かというお話。
 

 かかる費用の面ではそれほど差がありませんでしたが、財源の面では大きな差があります。
 「保留地」と「公管金」というのがわかりにくいと思いますので、解説すると(下図参照)
  

(クリックするとちゃんと見えます。)

区画整理事業では、事業前と事業後の宅地の価値は基本的に同じになります。
 道路などができて面積あたりの価値が高まると、事業前の宅地はそれぞれ小さくなるので、地域全体としてみれば余る土地がでてきます。その土地を保留地といい、これを売却して事業費の一部に充てます。
 古い区画整理事業の本を見ると、基本的に保留地を売却して区画整理の費用を賄うようなことが書いてあったような気がしましたが、実際には上のグラフにもあるように保留地で賄えるのは2~3割です。

 公管金は、上図にもあるように、「国道や都道の土地代の負担金」です。

以下簡単に特徴を
豊田南:国庫補助金の割合が多い。そのほかは保留地、日野市、東京都で均等。
 
万願寺第二:東京都の割合が多い。国の割合がほとんどない。
東町:保留地・日野市・東京都がおおよそ均等。
 ~万願寺第二と東町で東京都が多いのは、モノレールの敷地にあたり、開業にあたり東京都が積極的に支援したためと思われます。

西平山:公管金が約50%を占める。
 
これは区域内を国道が通る予定であるため。

 この項続きます。

コニカミノルタ、有機EL照明を低コスト化 ロール方式のラインを建設

日経 11月17日
「コニカミノルタホールディングスは、東京都日野市の事業所内に世界に先駆けて塗布型ロール・ツー・ロール方式の有機EL(エレクトロ・ルミネッセン ス) 照明製造パイロットラインを建設する。本格量産に向けて生産技術を確立し、販売するための設備。今月着工し、2010年秋の完成予定。2010年度内に商 業化を目指す。」

記事によると、有機EL照明は薄くて軽いのが特徴。エネルギー効率がたかく、リサイクルも容易。また、面発光体という従来の光源にない特徴もあり、新しい用途開拓も期待される。ロール・ツー・ロール方式は有機ELの価 格が劇的に下がる可能性がある方式とのこと。

こういう企業は地元として大事にしていきたいものです。