2009年11月22日日曜日

土地区画整理事業 事業計画を読む2

9月末に多摩テックが閉園になりましたが、現在観覧車の解体が進められています。
もう外側はなくなり、芯の部分にちょこっと残るだけになっています。今しか見られない風景ですが、ちょっと寂しい感じです。

さて、区画整理事業計画の第2弾です。

○土地区画整理事業の財源

 前回土地区画整理事業は何にお金がかかるかという話でしたが、今回は財源は何かというお話。
 

 かかる費用の面ではそれほど差がありませんでしたが、財源の面では大きな差があります。
 「保留地」と「公管金」というのがわかりにくいと思いますので、解説すると(下図参照)
  

(クリックするとちゃんと見えます。)

区画整理事業では、事業前と事業後の宅地の価値は基本的に同じになります。
 道路などができて面積あたりの価値が高まると、事業前の宅地はそれぞれ小さくなるので、地域全体としてみれば余る土地がでてきます。その土地を保留地といい、これを売却して事業費の一部に充てます。
 古い区画整理事業の本を見ると、基本的に保留地を売却して区画整理の費用を賄うようなことが書いてあったような気がしましたが、実際には上のグラフにもあるように保留地で賄えるのは2~3割です。

 公管金は、上図にもあるように、「国道や都道の土地代の負担金」です。

以下簡単に特徴を
豊田南:国庫補助金の割合が多い。そのほかは保留地、日野市、東京都で均等。
 
万願寺第二:東京都の割合が多い。国の割合がほとんどない。
東町:保留地・日野市・東京都がおおよそ均等。
 ~万願寺第二と東町で東京都が多いのは、モノレールの敷地にあたり、開業にあたり東京都が積極的に支援したためと思われます。

西平山:公管金が約50%を占める。
 
これは区域内を国道が通る予定であるため。

 この項続きます。

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