読売新聞関西版 3/27
「大阪市の第3セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、仲茂彦社長)は26日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、受理された。負債総額は643億円。2004年の特定調停に基づき再建を目指したが、わずか5年で2度目の経営破綻(はたん)を迎えた。」
関東の方にはなじみがないかも知れませんが、大阪の南港(海遊館などがある近く)のとても高いビル(当時西日本1)です。
港湾関係の3セクの事業で、市街地から遠いこともありテナントが埋まらず(結局現在6割を市の部局で使っているとのこと)破綻にいたったということのようです。
ここらへんの構図は東京の臨海部もほぼ同じで、立地の悪いところにオフィスビルを高い金をかけて作って入居者があまりいなくて経営破綻。
ところでニュースの中に見える「特定調停」ってなんだ? と思ったので調べてみました。
特定調停とは?(いなげ司法書士・行政書士事務所HPより)
『支払不能には至っていないが、このままだといずれ行き詰ってしまう』といった状況にある債務者の経済的再生を図る手続で、裁判所が間に入って借金を一部免除したりする制度のよう。このページでは「利息制限法で引き直しをした後の債務を3年以内に返済できるかどうか」が目安とされています。
こうやってみると事業的に明らかに破綻しているものには使えないように思いますが、「公的なものが絡んで破綻させられない場合に、裁判所を使って債務を整理し延命を図る策」としてWTCでは使われているようにも思われます。(あくまで素人による感想ととらえてください。)
市が入居することで実質的に支援したけれども破綻ということで、本当に特定調停がよかったのかどうか問われるところでしょう。
ワールドトレードセンターというと9・11で有名なニューヨークのビルを思い出しますが、(浜松町の世界貿易センタービルを思い出す人もいるかも)実は「世界貿易センター協会」(英語のページにリンク)という「ワールド・トレード・センターの名称を冠した施設や建物でつくる連合」にいずれも加盟しているものなのだそうです。
ご存知でしたか?
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