2010年4月27日火曜日

新党ブームに思う

いろいろな新党が雨後の筍のようにできています。誰が参加するとか、参院選で何議席とか目先の政局の報道が多いようですが、ここは一歩引いて考えてみました。
○自民と民主は同業他社?
 日本の現在の二大政党は自民党と民主党ですが、同じ党でもかなり考え方が違う人がいたり、逆に似ている考えの人がそれぞれの党にいたりします。あえて例えれば同業他社に近い感じがします。
○理念政党か立場政党か
 政治理念で分かれているというよりも、当選時の党勢や所属した組織や個人的縁など、それぞれのその時の立場によって政党が分かれているような感じがします。いわば立場政党ともいえるでしょう。
 これまで自民党は与党という立場という紐帯で結ばれていたものが、結び付けているものがなくなり考え方が違う人が新しい党を作っているという状況かと思います。また両方の党と違う考えの人がまとまって新しい党ができはじめています。
 今後、民主党も分かれて、理念が近い人がまとまっていき、日本の政党が理念政党化してくるのか、立場政党のままなのか。それは私にはわかりません。
○理念の軸をどこに持つか?
 理念によって集まるといっても、政治的なアジェンダは数多くあり、何を理念の軸にして集まるかは簡単ではありません。
 資本主義か社会主義か。資本家か労働者かという軸が大きかったころがありましたが、今はメインの軸ではなくなってきています。(といってもこれにまだ引きずられている人もいます。)
 現在の日本において対立軸を何にするのか。外国との関係が軸になるのか。自由重視か平等重視かが軸になるのか。その点はまだまだ定まっていないように思われます。
 というかまだ”非自民””非民主”という立場で集まっている面がまだ大きいように思います。
 まあ投票する側にもいえることかもしれませんが。
○マニフェストの憂鬱
 マニフェストには何十項目という政策が並んでいます。ある党に投票したからといってその政策全てに賛成して投票する人はまずいません。でもマニフェストの項目のうち自分が賛成するものは約束だから必ず実行されるものと思い、自分が反対するものは反対意見が大きければやらないでもらえるのではないかと思いがちな気がします。つまり、どうやっても投票した側には不満が残ると。
 後から知った情報や情勢の変化により何をするかは臨機応変にすべき部分もあり、マニフェストのあり方が今の形でよいのか?という疑問もあります。
 それではどのようなマニフェストがよいのか。目標を示して、やり方はお任せか。理念だけ示してついてこいか。なかなかよいアイデアが浮かびません。

0 件のコメント: