本日動画版のシナリオについて打ち合わせ
大枠が固まりました。
一番難しいのは、最後のまとめ。財政が厳しい中、どうすべきかということについて何がいえるのか、ということ。
過去の財政白書では
・日野市内で買い物をしよう
とか
・ごみを減らそう
とか
・いらないサービスは断ろう
とか
・税金はちゃんと払おう
とか
・健康に気をつけようとか。
ということを書いていたのですが、それぞれの効果の程度がどうかとか、買い物をしようと思っても実際日野では買いたいものがないとか、みんな健康になったら病院の経営はどうするんだとか、なかなか言い切れない。
間違いなく言えるのは、財政に関心を持とう、ということなのですが、やはり心ある市民からは
「財政をよくするために、何をしたらよいのでしょうか」という質問が出てくるのではないかと思います。
しかし、「こうすれば!」とはっきりいえることがないのも事実です。
こういう面でも財政はCO2削減に似たところがあり、かつさらに難しい面があると思います。
一人ひとりはCO2削減に大きく貢献することは難しい。でもその集積として環境問題がある。
財政も多くの人は財政に大きく貢献することはできないけれども、その集積としての国や市の財政がある。
直接的に財政支出をしているのは行政であり、それを決めているのは政治で、財政活動の結果は身近なところに生じますが、決定の過程は必ずしも身近ではない。市民から見ると財政は少しずつしかも間接的にしか変わっていかないという面で、非常に遠い道のりであることをつくづく感じます。
でもわれわれから歩き始めないと決してたどり着けない。おそらくこのまま国や市が借金を重ねていけば、それが数年度か数十年後かわかりませんが、いつかは市場から情け容赦ない裁きを受けることでしょう。そのときに「愚かなる世代」として子どもの世代に名指しされないような、環境的にも財政的にもよい世の中を残していくことが私たちの世代の責任と思うのです。
2009年10月25日日曜日
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