しばらくぶりにブックレビューです。
今日は市民のための地方自治入門[改訂版]
行政主導型から住民参加型へ 佐藤竺監修 今川晃・馬場健 編 実務教育出版2005年4月発行
・ この本は財政を知るうちに地方自治全般について興味を持った方にお勧め
・ 内容としては基礎的な知識があったほうがよいところもあるが、特に難しくはありません。
・ 本の目的として、「『行政資源が限られるなかで、地方自治体が市民の間の利害対立の中心に位置し、優先順位を定めて調整の責任を果たさなければならない』という困難な状況下、自治体を運営していくためには、住民自らが主人公として住民主体の行政や政治の展開をする必要がある。
そのような中で一人ひとりが主体的にまちづくりを進めるための知識面での一助となる」ことを目指している。
としています。
大まかな内容は・・・・
・明治以来の地方自治制度の歩み
・地方自治の構成要素としての住民・組織・財政
・地方自治の中での政策過程・情報共有・行政評価の一般論
・近年の話題として合併・住民参画・NPM・今後の自治体職員のあり方
・その他イギリス・アメリカの地方自治の事例
を取り上げています。
全体的に丁寧に説明されており、特に地方自治の歴史は詳しく説明されています。
明治維新当時の中央集権の考え方 ~たとえば知事は国からの役人だった!など~
から地方分権へと理念は進みながらも、その都度ゆり戻しと後退を重ねてきた様子がわかりますので、地方分権に興味のある人のための基礎知識としても役立ちます。
論調も特定の考え方に基づくものではないのでおすすめです。
2009年2月22日日曜日
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