2010年1月4日月曜日

財政白書を作る各論編 下水道3

前回の続き、下水道です。
 次回は収支についてと予告しましたが、ちょっと戻って下水道の仕組みについて先に説明します。
 本当は一番最初にすると良かったのかも。
  後の説明が楽になるのでここですることにしました。

 日野市で下水道を担当しているのは環境共生部の下水道課になります。
 でも下水道会計への一般会計からの繰出金は土木費(衛生費ではない。)。

 下水道というと家庭から出た排水を処理することが目的というイメージがありますが、もうひとつ大事な役割として街に降った雨水を排水することがあります。

 日野市の場合は、家庭や事務所や工場から出る汚れた水(汚水)を流す管と、雨水を排水する管が別に整備されています。このような方式を分流式といいます。

 ちなみに東京都区部のように早くから整備されているところは汚水も雨水も一緒に流す合流式になっています。そのため、雨が降ると汚れたものが一気に川や海に流れ出すという問題があります。(ただし整備コストは安い。)
 (わかりやすい説明はこちらのページ(和歌山市))

 雨水はそのまま川に流すのですが、汚水はそのままでは川に流せないので水処理場で処理します。日野市内にも下水処理場(浅川水再生センター)がありますが、これは東京都が建設・運営しています。

 

 上記の図のように日野市の下水道のうち下水処理場とそれにつながる幹線は東京都が整備、管理(日野市は負担金を支払う)、それ以外の部分を日野市が整備、管理しています。

 汚水の処理に関する経費は原則として汚水を排出した人が負担(下水道料金)、雨水の処理に関する経費は公費(つまり利用するかどうかにかかわらず市民全体)で負担することとなっています。

ポイントのまとめ
 ○下水道には汚水と雨水がある。
 ○一部は東京都の管轄である(日野市は負担金を支払う)
 ○汚水は排出者負担、雨水はみんなで負担。

 参考URLは以下
  東京都の下水道2009 (4多摩地域の下水道 15財政のあらまし を特に参照)
  国土交通省下水道のしくみ

  

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