2009年10月13日火曜日

なぜ財政悪化、原発マネーの福島・双葉町

朝日新聞10/13

以前の記事でもお伝えしたように早期健全化団体に21団体が指定されるとのことでしたが、その中の双葉町(決算が認定されなかったことで話題)の記事です。

「財政悪化を警告するイエローカードといえる「早期健全化団体」に、双葉町が今月認定された。全国で21市町村あるが、原子力発電所のある自治体は双葉町だけ。原発マネーと呼ばれる豊かな税収と交付金に恵まれたはずの町が、なぜこうなったのか。」

悪化の原因として、この記事では
 ・ 90年代に下水道や保健福祉施設のために多額の借金をしたこと。
 ・ 巨大な施設を作ったため、維持管理費が財政を圧迫していること。
 ・ 原発が所在している町の中で原子炉の数が少ない
 ・ 事務所が町にないため、他の原発所在町に比べ法人町民税が少ない
 と指摘しています。

 また以前固定資産税の記事でも紹介したように、原子炉からの固定資産税は多額であるものの、年の経過に伴い税収が減少していくという現象が起こります。突然多額の税収があれば、市民や議会からの「あれもこれも」という要望に応えないことは難しいと思いますが、それが年々減っていった際に昔に戻れるかというとなかなか難しいし、箱物を作ると維持管理費がかかる。
 個人でも同じですが、急にお金持ちになることが必ずしもよいこととはいえないようです。

 双葉町では原子炉の増設を東電に求めているとのことで、「原発の次も原発頼み」という状況。財政は豊かになったけれども地域振興・産業振興には結びついていないようです。

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