2009年9月7日月曜日

市民財政白書を作る 最新の決算にしたいが。

9月議会が各市町村で行われ、決算について議決(承認?)を得ることになっています。
財政白書を市民が作ろうとすると、9月議会で議決を経てデータを入力し、分析したり、コメントを考えたりするので、平成20年度決算に基づくものができるのは平成22年に入ってからになってしまいます。(自治体が毎年の作業として作っているものは早いものでは9月にできていますが、これはデータの入力を先に行っていること、コメントが毎年あまり変わらないことによるものと思われます。)
 財政を考える会で作ったときは、古い印象を与えないために発行した年度の版(例えば平成20年度版は平成18年度決算に基づくもの)の名前にしています。できれば併記した方が親切だったかなと今は思っていますが。

 予算書・決算書に基づく分析はこれでもまだ恵まれている方で、決算カードは平成20年度決算の数字が総務省のページに公開されるのが平成22年3月、財政指数表にいたっては平成19年のものがまだ公開されていないという状態です。
 財政白書ができたときには、3年前の年度の話をしているということになり、どうもタイムリー感に欠けてしまうのが、悩ましいところです。

2009年9月6日日曜日

各国の長期財政計画

45~75年にわたる長期の国の財政計画を立てている国があるというレポート。
 財務制度等審議会 財政制度分科会 海外調査報告書平成19年6月
  リンクはこちらhttp://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/tosin/kaigaichyosa1906/kaigaichyosa1906_00.pdf

 アメリカ、イギリス、ドイツ、EUの例を挙げています。
 各国とも端的にいえば高齢化による財政支出増加が持続可能なものかどうかをシミュレーションしています。
 アメリカの場合は議会予算局と大統領府行政管理予算局の両方が試算しています。
 アメリカは2030年においても高齢化率が19%とかなり高齢化が緩やか(日本は既に22%)ですが、それでもシナリオによっては将来政府債務が発散することが予測されています。
 日本でも議論の土台として、議会もこのようなものが作れるようになってほしいものと思います。(既にあったら失礼しました。)

 ちなみに同じ報告書で国と地方の財政調整の記事も載っているので参考になればと思います。

2009年9月5日土曜日

市民財政白書を作る(動画版) 性質別歳出と目的別歳出

市はどういうことにお金を使っているかということを説明しやすいのは目的別歳出。
 民生費で○○億円、そのうち児童福祉費で○○億円、保育園で○○億円という説明が決算書に基づいて素直にできる。
 もう一つは、性質別歳出。実は決算カードによる分析だとむしろこちらがメイン。
 例えば人件費はいくらいくら、内訳はいくらいくらと説明しても、いまいちイメージがつかみにくいようにも思う。

 特に動画版の場合は、どういう話の流れで性質別の歳出を説明するかが難しいところ。
 単に「ところで性質別歳出ですが」でも悪くはないのでしょうが、「あれ?また歳出を説明するの?さっきのは何?」と思われるかも。
 目的別歳出の違いと性質別の歳出の違いのたとえとしては、目的別歳出は料理別(例えば五目チャーハンとか、チャーシュー麺とか)、性質別は原材料別(麺とか、豚肉とか)の例えなどどうかと思うがだめかな。
 投入資源が職員(人件費)とか委託(物件費)とか現金給付(扶助費)で、それにより行う事業が保育園事業とか公園整備とかになるというイメージなのだが。。。
 

2009年9月4日金曜日

御所市 早期健全化団体に

毎日jp 9/3 地方版より
奈良県の御所市(ごせし)が早期健全化団体に陥ることが確定したと発表があった。
実質赤字比率が基準の13.74%を上回り16.31%となった他、実質公債比率も上回ったため。
なんと赤字は38年連続とのことで、これまで何もなかった方が不思議かもしれない。実質赤字はこれまでの赤字もたまっているので、38年ぐらい前に大きな赤字を生じてしまった結果かもしれませんが。
 赤字の要因としては、税収の低迷や地方交付税の減少、土地開発公社に対する損失補てんなどとありますが、最初の2点は全国どこの市も同じような問題を抱えているので、御所市独特の事情としては土地開発公社と思われます。

 御所市は昨年秋に財政非常事態宣言をしたばかり、当ブログの記事「財政非常事態宣言をした自治体」でも紹介されています。
 決算カードを見ると公債費の経常収支比率に占める割合が34.9%と非常に高い。地方債が普通会計で265億円、そのほかを合わせると377億円と人口3万人の市としてはかなり負債が大きくなっています。
 (一人当たり120万円以上、以前紹介した泉佐野は約140万円、日野市は55万円。)

市民財政白書を作る(動画版) わかりやすくグラフ

画像版のよいところは常にカラーであるということ。
紙の場合は配布される際にコストの問題もあり、白黒になる場合が多々あります。実は平成15年度決算版ではそこらへんをあまり考えていなくて、グラフの項目がどれがどれかモノクロだとわかりにくくなることがありました。
Excelに自動で色を割り振らせると、色が異常に濃かったり、明度の違いがなかったりして実は白黒にすると非常に見にくいという欠点があるようです。
その次のバージョンから、白黒印刷としてもどれがどの項目をあらわすかわかるよう工夫をしました。
具体的には、①凡例を別に示すのではなく、棒の中(棒グラフ)や線のすぐそば(折れ線グラフ)に記入するようにするとか。
②色だけではなくパターン(縦じまとか、格子縞とか)も変えるとか~ちなみに横縞は項目間の境界と紛らわしくなる場合あり。
③明度の高い線やパターンを使わない。白黒にするとほぼ無色になるため。

グラフ作成の際に気をつけたのが折れ線グラフは0メモリが入るようにしたこと。
 Excelに任せると、3億と3億1千万の間で変動しているものも、3億と10億の間で変動しているものも同じような形に見えてしまう(例えば前者の場合、グラフの左下の点が3億円になってしまう。)ため。行政が作っているグラフでもまま見られる現象です。

あと苦労したのは、エクセルファイルをワードファイルに貼り付けること。Vistaでは解決されているのかも知れませんが、エクセル上にテキストボックスを貼ると、ワードにコピーしたときとんでもない大きさになるとか、PDFに置き換えるとメモリの文字がずれるとか、ワード上でテキストボックスが思ったところに貼れないとか、いろいろ。
 最新版ではプリントスクリーンという原始的な技を使った気がします。本当はもう少し気が利いたことをできればよいのですが。

2009年9月3日木曜日

市民財政白書を作る 連結は難しい

日経か何かで八王子市が連結財務諸表を発表したという記事を見た。
 「多摩地域では初めて」という記事であったが、おそらく新しい総務省方式ではということと思います。武蔵野市などは独自方式で連結財務諸表を作っています。

 連結といえば中央公民館での講座の際の質問で「要するに全てを合わせた日野市の借金はいくらなのか」という質問がありました。実はこの質問には簡単には答えにくい部分があります。一般会計、特別会計、公営事業会計(日野市は病院ただし特別会計等に含む場合も)まではよい。
 土地開発公社はどうすべきか、これは含めるべきと思う。土地開発公社の債務保証をしているからだ。
 難しいのは一部事務組合。一部事務組合とは例えば複数の市がごみ処理場を建設する場合にそれぞれが出資して設立されるもので、地方自治法上は「地方公共団体」の一種として位置づけられている。
 一部事務組合も市と同様借金ができる。例えば、東京たま広域資源循環組合は268億円の借金がある(平成19年度末)。
 このうち日野市の出資割合を日野市の借金とカウントすべきかどうかというのは迷うところ。まずこの組合の責任と日野市の責任の区分がよくわからなく、本当に日野市の借金とみるべきかどうかわかない。
 それにこれを含めて説明しようと思うとこれだけで2~3分使って説明しないといけなくなるという話もあり。

 個人的にはある程度以上の持分がある一部組合をカウントすべきではと考えている。例えばあきるの市の阿伎留病院組合のように、持分の過半を占めるような場合には、持分割合でカウントすべき(企業会計だと全額カウントだったと思う)でしょう。

 また第三セクターへの貸付金をどう評価するか、損失補償をどうカウントするかとなるとさらに難しい。そもそも貸付は借金ではないので(貸し付けるために借金をすればそちらでカウントされる)、算入しなくてもよさそうな気がします。経営悪化によりさらにお金をつぎ込まなければならないような事態が想定されることもありますが、その損失の影響については決算数字による財政分析の範囲を超えているように思います。

天草TVが面白い

熊本県上天草市 人口わずか3万2千人の市のインターネットテレビ局です。
 http://www.amakusa.tv/
おばあちゃんを女子アナにしていることで有名(最高齢は100歳越え!)。
市長のインタビューで財政立て直しを語ったり、公共事業の無駄を指摘したり、会員にならないと多くのコンテンツは見れませんが、小さい町でもこれだけできるのだなと思いました。

 市長の財政説明はA4のカラーコピー。これでも十分見えるのでちょっと勇気付けられました。