2010年4月8日木曜日

子ども手当てに関する議論

子ども手当てに関する報道が外国人が養子連れて請求に来るとか、運用に関することや末節のことに偏りすぎてはいないか。
本当に議論されるべきことは、

①財源の調達と国の財政の持続可能性

②現金支給と現物支給(サービス含む)どちらがよいか

③子育て支援の方法を誰がきめ、資源の使い道を決める権限を誰に与えるか



なのではないか。

①については、子ども手当てに限った話ではないし、現在いろいろなところで賛否喧しく議論がされているところなので、省略。

②については、経済学的には現金支給の方が効用が大きい。

 但し効用が大きくなるのは、現金を受ける親。子どもの効用が上がるとか限らない。

 また市場ができていない場合には、お金をもらっても必要なサービスが受けられないこともあり、

 福祉に関しては、現物支給の方がよいという意見も多いようです。

③現金だと個人に使い道を決める権限を与えるということになる。

 現物の場合は、政府か民間か、どのレベルの政府が担当するか。



 これまでは中央政府が使い道を決めるという仕組みだったが、全国一律の基準なので無駄が多く、さらに国から地方に流れる間にいろんなところにインターセプトされるという反省からサービスを受ける人に直接給付するというコンセプトで作られたという根本を見据えたうえで、施策の検討をするよう為政者、マスコミ、学者、行政マンの方々にお願いしたいところです。

日野市財政白書平成21年度版が公表されました。

「市民が市民のためにつくったわかりやすい財政白書」
(平成21年度版日野市財政白書)が公開されました。
 (リンクはこちら

 今年はなんと”動画版”です。上記のページからYouTubeのページにジャンプします。
 また使用したスライドも公開しています。

 たぶん市民が作った財政白書としては初の動画版だと、自負しております。
 正直見られると恥ずかしい程度のできなのですが、
 「このぐらいでよければ、うちでも作れるんじゃないか!」ということで、
 財政白書作りのハードルが下げたと思えばよいのではないかと。

 動画だけでは伝わらない部分も多いので、今後動画の解説版を徐々にこのブログでアップします。
 

2010年4月6日火曜日

気になる本 無名戦士たちの行政改革

村尾信尚 監修 WHY NOTメンバー著 関西学院大学出版会 2007年発行。

 図書館から借りてきました。
 行政内部、市民、メディアそれぞれの立場から行政改革についての経験をまとめた本、3部構成になっています。

 気になった、面白いとおもったところを紹介します。
 序章:首長の嘆きから
「自治体の中で一番品質管理が行われないのが補助金の事業」
「補助要項に反せずに所轄官庁や会計検査院から一個も指摘がなったのおが最大の評価。住民からの評判は『なお、住民からの評価も高かった』いう尚書きの世界に過ぎない。」
「政策評価は一定の監視機能はあるが監視機能以上にはなっていない。」

 ~やりたいことに補助金を入れるのではなく、いつの間にか補助金をもらうために事業をやっているなどということもありそうです。

第1章 行政は変わるのか?
「行政改革のアジェンダは官側で設定され、その射程も行政側が行うべき事業の範囲の見直しと規制緩和。行政機関及び準行政機関の組織定員見直しと事務の効率化。財政再建のための措置(人件費、事務費削減)に重きが置かれている。」

行政機関の組織設計原理として縦割り主義とならび森羅万象所管主義というのがあるらしい。
 「つまり『世の中で起こる全ての自称は、どこかの行政機関が担当している。』、なんらかの社会的な問題が生じた場合、それが家庭の問題であっても世間は行政が手をこまねいていれば批判的な追求態度をとる。明治以来 官は民を保護する責任を有する代わりに、その責任を全うするため統制管理的な介入を行うことが許容又は期待されており、現在もその考えが残っている。」

 ~いわれてみると、確かにそうで。当たり前だと思っていたのですが、逆にそれは世界標準からすると特殊なのかも。

合議システム(関連する部署の了解を得て回ること)について、反対することはコストゼロなので、少しでも関係がある事象には口を出せば得ということになる。逆に何かをやろうとすると、非常に労力がかかるとともに、所管をまたぐ決定には時間がかかり、その決定は玉虫色になる。

 ~ いまこそ部門間の垣根を越えた動きが必要なのですが。。そういう職員を組織的にも、市民としても応援する仕組みが必要です。 

 最も優秀な職員が自らの将来を危うくするようなリスクの大きい職務を避け、責任をできるだけ回避しようとするために、優秀な職員が行政課題が複雑な課に配属されず、結局は住民の役に立たない。

 ~銀行でも優秀な行員が大手町とか間違いのない支店に行き、問題のある案件を担当しないというような話を昔、本で読んだことがあります。

公務員批判に対して、公務員自身が反撃することは許されていない。それは①選挙で選ばれたという正当性がない。②公務員は組織として仕事をすることが義務付けられ、無名性が原則であること。③政治的中立性との引き換えに身分を保証されていること。という弱味を持つからだとか。したがって、公務員組織が自己防衛を図るときはどうしても暗躍せざるを得ない。しかもそれが暴露されてさらに批判されるという悪循環に陥っている。

 ~うーん。なるほど。。

第6章 NPOと行政の協働
「NPOの自立は「協働」の推進に欠かすことができない。行政への依存関係があり、行政に都合のよい協働が多々見られる。」
「たった数人の公募市民が会議に出席して提言書を作成して、市民と一緒に条例を作ったかのような発表が行われることに疑問が残る。」
 ~ 4月以降参加する行政改革の市民委員は8名。。そのようにいわれないようにしたいものです。

第7章 公を担う市民の可能性と課題
 ここではNPO法人参画プラネットの事例が紹介されています。
 非常に参考になる。主婦をはじめとする女性が多く、関われる時間帯や時間数、関わりたい業務内容がメンバーによって大きく異なるというなかで、市の指定管理者になるために、指定管理者に求められる仕事を分解した上で、それを組み合わせてそれぞれのメンバーにあわせたとのこと。
 日本の会社は今まで終身雇用する代わりに、無限の奉仕を求める(今前者はなくなりつつあるが)というところがあり、そういう形でしか社会に参画できないという状況でしたが、こういう考え方が広がってくれば、いろいろな人が社会に関われるのではないかと期待します。

また指定管理者制度については、
「そもそも廃止した方がよいものなど、いろいろ対処があるはずなのに一律に導入を考える傾向にある。」
「創意工夫・発想を活かすための情報が行政側から提示されていない。」
「指定管理者の施設で利用料を取るべきサービスを行政が無料で提供したりするため、民間と官が公正な競争関係になっていない。」
「市民側もやりたいことに関心が集中し、相手側の関心を忘れがち。」
という課題を指摘しています。

2010年4月4日日曜日

平成22年度予算@日野市議会中継

これまで紹介してきた平成22年度日野市の予算。

 議会中継で予算の概要の説明がありましたので、補足。
 日野市では何年か前から議会中継をしていますが、中継を見るだけで特に予算のようなものの内容を把握するのはなかなか難しいです。
 3ヶ月ぐらいたつと、議事録が出ます。

さて、予算書案だけでは把握できなかったことで説明があった事項をいくつか。
 手数料・使用料が4%減。これには市民会館と七生公会堂の指定管理者化による影響があるとか。
 指定管理者になると使用料が直接管理者に入るため? ここらへん調べてません。

 総務費の減少(-1.6億円)の理由として、還付金と人件費の減少と説明、ちなみに総務費の人件費は民生費など他に分類されるもの以外のものです。
 食育のための費用が、農業費から衛生費になるそうです。教育費か、児童福祉費だと思ってた。

 消防費の増加(+1.2億円)の理由は防災無線のデジタル化に伴うもの。

 病院についても説明がありました。
 歳入歳出は80.5億円。うち収益的歳入歳出は76.6億円。医業収支は説明なし。


同じ日の議会中継でふれあいホールの工事契約についての話あり。
 ここまで進んでいたのですね・・・・。知らなかった。
 建築は11.19億円で 関東建設工業と加藤鉄建
 電気設備は2.16億円で野里電気工業と浜坂。3社同額で抽選で決定。
 空調工事は3.07億円で朝日工業社、西川。
 一社は日野市の企業を入れるという条件のようです。
延べ床面積は7241.52㎡ 坪当たりの工事費は75万円です。

2010年4月3日土曜日

予算案を読む4 特別会計

今回は特別会計です。順不同で。
1.下水道事業
 ・建設費が2.1億円減少。 それに伴い、国庫補助金も2.1億円減少。
  どちらが原因でどちらが結果かは不明です。
 ・金利が低いものに借り換えをした影響か、元金を6千万円多く返せています。
2.介護保険
 ・前年とほとんど変化なし。
3.区画整理事業
 ・全体で-4.7億円。
  歳出面では豊田南が-2.4億円、西平山が-2.5億円。
   国庫補助が多く入っている関係で国庫支出金が-3.7億円となっています。
  増えているのは万願寺第二が+0.8億円、それに伴い、都の支出金が+1.0億円となっています。
4.後期高齢者
 ・歳出が3.7億円増。そのうち保険料で1.8億円、一般会計で1.6億円負担。
5.国民健康保険
 ・歳出は4.7億円減。そのうち医療給付費+2.2億円、後期高齢者負担金-1億円、共同事業負担金-5.7億円。
 ・歳入は 共同事業からの交付金が-6億円、前期高齢者負担金が-2億円。国庫補助金が+2.5億円。一般会計負担金が0.5億円増。
 ・共同事業に関するところ以外は、トータルではほぼ変わりなし。

 ところで共同事業って何? ということでGoogleで調べてみた。
 国民健康保険は各市町村ごとに運営しているので、巨額の支払があると運営が大変になる可能性があるということで、各国民健康保険を運営する事業者が資金を拠出をして、負担の平準化を図るもの。
 国民健康保険連合会が運営しているようです。(国民健康保険がらみの制度概要はこちら。)
 1件あたり30万円を超えるものを取り扱うのが、保険財政協働安定事業。
 1件あたり80万円を超えるものを取り扱うのが、高額医療費共同事業。
  後者は国から補助が出ています。

 平成21年度は、歳入側で保険財政~の方が14.5億円、高額~の方が3.2億円
  歳出側で保険財政~の方が16.1億円、高額~の方が3.5億円。
 平成22年度は、歳入側で保険財政~の方が9.8億円、高額~の方が1.9億円
  歳出側で保険財政~の方が11.1億円、高額~の方が2.8億円。
 基本的に拠出する金額の方が多くなっています。理由は不明ですが、一人当たりの高額医療費が全国平均より少ないから?

 また、ここ2年ぐらいは歳入歳出とも減少していますが、理由は不明です。
  
 とりあえず、予算書から読めることはここぐらいまで。
 ということで予算案を読むは終了です。

予算書案を読む3

時間があきましたが、前回の続きです。
 今日は一番変動の大きい民生費の前年度との比較。
 そういえば予算案が予算になったようです。
 たぶん予算案と一緒なので、数字は改めて確認はしません。

 民生費が24億円増えていましたが、
 その内訳は社会福祉費が+2億円、児童福祉費が+20億円、生活保護費が+1億円。
 合計が合わないのは四捨五入の関係なのでご容赦。
 マクロ的に見れば、ほぼこども手当て分が増えたといえます。(+17億円)
 財源は一般財源は1億円強の増加。東京都からの支出金が3億円、国からの支出金が19億円ぐらい増えています。
 一般財源の負担はあまり増えていませんが、トータルで見れば国民の負担ということを忘れてはいけません。


 その他、大きく変動した項目は以下。
  社会福祉総務費の人件費 +6千万円(12%増)。セーフティネットコールセンター6千万円減。
  障害者自立支援給付+2億円。高齢者健康増進事業2千万円減(理美容券廃止)。
  後期高齢医療繰出金 +1.6億円。児童運営費(民間保育園)+1.6億円。
  児童館+7千万円。

2010年4月2日金曜日

E-小金井市議会

 ゴミ問題でいろいろ大変な小金井市ですが、市民が立ち上げたHPで議員が書き込みできる掲示板を作っているようです。
 あまり使われていないのが残念。
 むしろ議員が市民の意見を聞く掲示板を作ってもよいのでは。